「竿取り一文字初カレイの巻」 平成14年10月28日、Maoさん記

「竿取り一文字初カレイの巻」
人影のない午前4時の閑静な住宅街。そんな中、ヘッドライトを持って
うろつく男は「不審者」なのだろうか。僕は必死に自分自身に問いかけていた。

話は数日前にさかのぼる。 竿取一文字へ釣行することとなり、トラさんから「オールと鍵を取りにおいで」
とのお話を頂戴した。
早速、トラさん邸の住所を聞いた僕はMapionで「だいたいの」住所を確認した。
地図上ではトラさん宅は「○○団地」にあるという。
田舎育ちの僕のこと、「団地」とは言ってもせいぜい数十軒だろう。
そう思ってそれ以上の確認はしなかった。

しかし、僕の目の前に立ちはだかったのは見渡す限りの家。。。
思わず唖然とする。しかも住居表示板はどこにも見あたらない。
午前4時のこと、当然道行く人は誰もいない。
そうすると1軒1軒の表札を見て回るしかない。

意を決して車を降り、懐中電灯を手に、表札を見て回ることにする。
しかし、車を降りて目に入ったのは「不審者に注意!」の看板。
そして冒頭の自問自答に至ったのである。

取りあえず、怪しさムードを演出する帽子を取り、小汚い釣り用ジャケットを
脱いでみる。これで少しは不審者らしくなくなっただろう。
(後で気付いたのだが、小雨がぱらつく10月下旬の朝4時に
ジーンズとTシャツでうろつく人間は「不審者」以外の何者でもなかった)

そして、懐中電灯を手に一軒一軒の表札を確認して回る。
さすがに気が引け、「もう諦めようか」と思ったその時、
僕の目の前にトラさんの名字が書かれた表札が表れた!
「やっと見つけた!」息を弾ませながら、置いてあるはずのオールと鍵を探す。
しかし、どこにも見あたらない。

敷地の外から探しているのだが、暗くてよく分からないのだ。
そこで、やむなく敷地に入って探すことにする。
「不法侵入」と言われても「知り合いの家なんです〜」と言えば大丈夫だろう。
しかし、どれほど探しても(約15分!)鍵はおろかオールすらない。
これはお手上げである。朝まで車の中で仮眠をする僕であった。

そして夜が明け、トラさんに電話をし、ご自宅を教えてもらう。
全然違う住所だった!
危うく、「不審者」どころか、「犯罪者」になるところだった。(汗)

トラさんの家では平日の朝早くにも関わらずコーヒーとパンをご馳走になる。
本当にありがとうございました。この場をお借りして、トラさんとご家族の方
にお礼を申し上げます。

気を取り直して車を走らせ、一文字に上陸する。
時刻は既に10時。朝の時合いはとっくに終わっている。
潮は大阪側から和歌山側に向け走っている。
北コーナー付近に釣座をとったのだが、コーナー沖50mに
いい潮ヨレが出来ている。その潮ヨレに向け、第1投。

いきなり、いい感じで竿が曲がる。アワセると「ズシッ」とした重量感。
巻き上げてくると鋭い引きが手元に伝わる。
カレイではないが、大物であることは確かなようだ。
スズキかチヌか。。。
魚が徐々に見えてくる。細長い。これはスズキか!?
しかし、上がってきた魚は妙に口がさけている。
エソかいな。。。

これからエソの猛攻が始まる。
巻き上げ時に5回に1回は乗ってくる。
最初のころは引きを楽しんでいたのだが、だんだん腕がだるくなってくる。
あまりの猛攻に場所替えを決意。和歌山寄りに釣座を移すことにする。

和歌山寄りでの第1投。ちょうど潮がよれているところに
投入した竿が「ククッ」と鋭く入った。カレイではないようだが。。。
上げてみると20cm弱のチャリコ。当然お持ち帰り用にキープ!
その直後にも22cmのチャリコを釣り上げる。
時刻は既に午後2時。そろそろ干潮を迎え、潮が上げに変わるはず。
その時がチャンスか?と思い、気合を入れなおす。

そして、干潮直後の午後3時。近投の竿を空アワセすると妙に重い。
慌てて巻き上げるが、チャリコではない抵抗感が伝わってくる。
そして、水面にカレイの姿が見えてきた!
24cmと大きくはないが、今シーズンの初物だけに嬉しい1匹。
思わず頬ずりをしてしまう(嘘)

そして、その直後、遠投していた竿にぽわ〜んとしたアタリが出る。
そしてゆっくりと竿尻が持ちあがる!
すぐにでもアワセたいのをこらえ、数分待っての大アワセ!
重い!完全に乗った!

ゆっくりとリーリングを開始する。本当に重々しい引きだ。
これはチヌやマダイではない。とするとカレイか!?
しかし、ここで思う。「カレイにしては重過ぎるのでは?」
確かに、これがカレイであるならば50cmオーバーは確実だろう。
しかし、この時期の泉南では単発ながら良型イシガレイが姿を見せるともいう。
ひょっとして、こいつは超ビッグなイシガレイ!?
そして僕の目の前に魚が姿を見せる。うおー!平べったい!!!

でも、なんか付いてる??
尻尾のついたエイでした(涙)
アタリも引きもカレイっぽいので、非常に緊張しましたです。はい。

結局、暗くなるまで粘ったのだが、カレイは1枚のみ。
まあ、顔が見られただけでも良かったかな?

最後になりましたが、
早朝からお騒がせしましたトラさん、激励コールを頂きましたナカさん、
その他のGCの方々へ。どうもありがとうございました!

(写真は思い出のアルバムに)