「竿取り一文字下見釣行記2」 平成15年3月16日、トラやん記

先々週の下見ではNAVIちゃんが釣った24センチが最高であったが、あれから

潮も変わっているだろうと、21日に行われるGC一文字OLMの下見パート2を

兼ねて釣行した。実はここに決める前,ナカちゃんと相談していたのだが、

もし、雨や風が出るようならやめて、有田川河口に行くつもりだった。

仕事を終えて、翌日の天気予報を見ると午後3時過ぎには雨も上がり、

天気は回復する模様となっていた。波も0、5メートルで、風速も2メートル

と、釣りには支障のない条件に変わっていた。すぐさま、変更の電話を入れ、

当日の早朝から入釣しているNAVIちゃんに我々も行くことに決めたと

連絡をした。地区福祉の用事が終わったところでナカちゃんがトラ宅に到着。

午後7時前には現着で、先発隊のNAVIちゃんと合流。彼の操船で無事に

一文字に渡った。NAVIちゃんはすでに27センチのカレイを上げていると言う。

彼の友人の奥ちゃんは本命はまだだが、ガシラを沢山釣っているらしい。

ナカちゃんは海に向かって右端、トラは左端の灯台近くに陣取り、竿を出す。

朝から降っていた雨も止み、空には月が出ていた。波も殆ど無いし、風は

時折吹く程度で、「今日は釣れる!」と思った。

竿をセットし終えたあとで、皆でデジカメを前に乾杯!(暗くて写っていなかった)

時々竿を上げるがエサはそのまま上がって来る。しばらくするとナカちゃんが

良型のガシラをぶらさげて、見せに来てくれた。夜はカレイは無理なので、

赤いのや黒いのが釣れないだろうか?と思っていると、4本出した竿のうち、

一番柔らかいエアロキャストにアタリが出た。初獲物は一文字定番のアナゴ。

次のアタリは甥っ子の形見竿で、大きくあわせて巻いて来ると、先ほどの

アナゴと同じような感触。実はNAVIちゃんが「当たってますよ」と言って

くれてたのだが、どうせ、アナゴと思っていたので、放置していた。

ところが、巻いて来るとあちこちに走り出したのである。「スズキか?」と

思って、慎重に防波堤の近くまで来ると、NAVIちゃんが「チヌや!」と

叫んで、タモを構えて一発で入れてくれた。あまり大きくは無いなと思って

いたが、計測してみると40センチを超えていた。この一文字に多いキビレ

でなく、マチヌだった。今まではこの方向でチヌ類は釣れた事はなかった

ので、びっくりしてしまった。皆の祝福を受けて、写真に収めて貰ったあと、

欲が出て、もう一匹と思ったが、結局、薬局、放送局、何もなし。

この後にトラだけがえらい目に遭ってしまう序章だったのである。

この日は、めずらしくNAVIちゃんが夜中に仕事が入ったので真夜中の3時に

帰宅すると言う。連日の睡眠不足で少々眠くなって来たのでテントに入って

ウトウトしていたら、何やら波止の上が騒がしい。見に行くと、hiro君が

25センチほどのカレイをぶらさげている。「エエ!こんな時間にカレイ?」

鳥羽方面だった夜でもカレイやアイナメが釣れるが泉南でこんな時間にカレイが

釣れたのを見るのは初めてである。とにかく、一文字初挑戦での快挙に面食らった。

本当に一文字は泉南とは思えないびっくりするような出来事を我々に与えて

くれる場所だ。寒さは前週の白浜ほどではないが、風邪を引くといけないので

もう一枚着込んで今度は本確的に睡眠に入った。竿は放置してあるが、仲間が

見てくれているので、いつの間にか爆睡モードに入った模様で、ナカちゃんが

起こしに来てくれた時は夜明け寸前だった。エサを付け変え、新たに遠投する。

東の空が薄明るくなり、「さあ、来い!」と張り切るものの、アタリはない。

ナカちゃんの携帯にムラさんから連絡が入り、こちらに向かっていると言う。

NAVIちゃんと奥ちゃんが帰宅して淋しい波止の上はまた、賑やかになると

喜んでいたら、しばらくして、ムラさんと林さんが到着してヘッドランプを

振っている。ボートを出して迎えに行って、荷物が少ないのでまとめて二人とも

乗せて来た。空いているポイントに竿を出してもらって再会を喜び合う。

満潮の潮止まり時間を過ぎても、アタリもなく、退屈で朝食のパンなどを

食べていたら、また眠たくなり、再びテントへ潜り込んだ。

まるで眠れる森の美女ならぬ、野獣のようである。トラの鼾はそのものだそうだ。

今度もナカちゃんの「トラさん、地合ですよ」の声で目を覚ますと、何と、

後から来たムラさんを始め、皆がカレイを釣っていると言う。

こりゃあかん、眠っている場合ではないと再び竿の所に向かうが上がって

来るのは二時間前に投げたマムシがそのままで上がって来た。

ショックである。他の仲間は順調に数を伸ばして行く中、トラだけが完全に

蚊帳の外状態だった。おまけに、本降りの雨になって、意気消沈。

それでも、一枚は欲しいので、竿をあっちこっちに異動したが、悪あがきは

通用しなかった。結局、納竿の午後3時までにナカちゃん、5枚、hiro君3枚、

ムラさん3枚、林さん1枚と1ダースを超える釣果だったのに、トラは

カレイに振られてしまった下見釣行であった。バカタレ!来週は釣ったるぞ、

と言い残して驟雨の中、トラ丸は帰港の途についた。