「臨空パパラと竿取り一文字釣行記」 平成15年4月15日、トラやん記

「臨空パパラと竿取り一文字釣行記」

4月12日(土)、今回こそはと思って竿取り一文字に照準を当てていたが、天候は

朝から回復せず、仕方無しに小雨になるのを待ち、午前8時頃に自宅を出発。

最初の計画では一文字に上がるつもりだったので、重いオールを竿袋からはずして、

再び、ガレージ隅に置いて、投げ竿は二本だけで単車に飛び乗った。

20分もかからず、臨空パパラのカーブ付近に到着。車だと駐車場から随分、歩かなけ

ればならないが、単車だとそのまま、ポイントに横付け出来る。

先客はフェリー乗り場近くに一人だけ。あとは関空に向かう電車と道路のある橋げたの

真下に竿釣りとスズキ狙いのルアー師だけであった。

このカーブ付近は昨年の今頃に40センチオーバーのマコガレイが数枚出た所で、地元の

キャスターも多いが、この日は貸切状態だ。ただ、足場はタイル張りで良いのだが、

テトラポットで護岸を巻いてあるので、取り込み時はフェンスをくぐって、テトラの前に

出なければならず、最近、特に足腰が弱っているトラには怖くて辛い所だ。

二本の竿を橋げた付近に投げ込み、ベンチに使わない道具や防寒着を脱いで置き、

そのまま、座って、遠目の竿先を注視する。潮は意外と早く、すでに干潮に入っているのか

30号の錘が和歌山寄りに流されていく。時々上げて、エサの状況を確認するが、そのまんま東。

退屈なので、GC仲間と携帯交信して、時間をつぶしていると、久し振りの昔の仲間、

ケイちゃんから連絡が入り、「足がないとHPに書いてあったので、良かったら一文字に

乗せて行ってあげましょうか?」とのことだった。「でも、これからだとめんどうなので、

このままここで粘る」と答えたら、「そしたら、そちらに僕も行きます」とのことだったので、

道順を教え、フェリー乗り場のレストランで待機することにした。ついでに、少し早い昼食を

摂ることにして、ダシ巻き、イカの醤油焼き、豚汁、中ごはんを食べたが、いつものことながら、

ここの豚汁は美味しい。食べ終わってすぐに、ケイちゃんと再会。彼と彼の道具を単車に積んで、

再び、カーブ付近に。二人で昔話などをしながら、一緒に竿を並べていたが、肝心のアタリは

まったくない。今年はどうも網入れが激しく、カレイは駄目なようだ。

夕方近くに、二人で相談し、半ば強引であったが、「ケイちゃん、明日は仕事忙しい?」

「ええ、でも今晩遅くなら、早い目に仕事やってからだと行けますよ」との返事で衆議一決、

一文字に行くことになった。先発隊のダボちゃん、ハコちゃんに連絡を入れて、竿を収めて

一旦、帰宅した。ケイちゃんが迎えにくるのが12時なので、それまでに仕掛けを作ったり、

家内の買い物に付き合ったあと、楽しみなプロ野球中継を見たりして、時間を過ごした。

阪神の快勝劇を見て、気分良くケイちゃんの車に同乗させてもらったが、この頃には

完全に天候も回復して、空にはお月様も出ていた。

FVに寄って、エサの追加をして、現地には一時過ぎに到着。途中のコンビニから携帯で

連絡を取ってあったので、すぐにダボちゃんが迎えに来てくれた。GC仲間のやり取りと

ご本人からも聞いていたが、すでに41センチのキビレが釣れたと言う。

二回の往復でケイちゃんも無事に一文字に上陸。初めての場所なのだが、暗くてどこが

ポイントなのか判らないだろうと、トラの左横に入って貰った。一番右サイドの角は

ナカちゃん、左角にはハコちゃんとダボちゃん親子が陣取っていた。テントも張られ、

準備万端である。ダボちゃん以外は税金のアナゴと良型のガシラくらいであったが、

昨年は大きなマダイやマゴチも上がっているので、夜釣りは期待充分である。

相変わらず、潮はぶっ飛んでおり、手前に浮いている梵天をかわすのに苦労する。

チョイ投げの竿にガシラが釣れたが、なかなか、大きなアタリはないまま、時間がどんどん

過ぎてゆく。時折、アタリのないまま、大きく竿をしならせて上がってくるのは流れ藻である。

前回は藻もなかったので、恐らく猟師の底引き網で切れた藻が流れているのであろう。

そうこうしている間に、突然、ナカちゃんの竿に大アタリ!必死に巻いているが、敵はかなり

の抵抗を見せ、竿は満月を通り越して鋭角に曲がっている。もう少しで、力糸が見えると

思っていたら、急に「パン!」と音が鳴った瞬間に竿が跳ね返ってしまった。

道糸が無残にも切れてしまったのである。五号の道糸と言うのはよほどのことが無い限り、

切れるものではないが、トップガイドとの摩擦で切れてしまったのだろう。

彼はショックの余り、放心状態であった。姿を見ないうちは確定できないが、恐らく

とてつもないマダイかメーター級のスズキだったと思われる。その後、しばらくは誰の

竿にも音なしで、トラも眠くなったため、仮眠状態に入ったが、夜が明け始めた頃に二回目の

ドラマがあった。遠目にダボちゃんが懸命に竿を曲げてリーリングしているのを見ていたが、

また、流れ藻だろうと思っていた。ところが、「タモー!」と大声を出して呼んでいるので

走って行くと、何と、大きなマダイが海面に浮かんでいた。ケイちゃんがすばやく、タモ入れ

して、上にあげたが、実寸、47センチの良型マダイであった。前日夕方のキビレに次いで

またも、快挙のダボちゃんであった。その後、潮変わりに入ったのを契機に、まずはハコちゃん

が31センチのマコガレイをゲット。その後、ナカちゃんも23センチのマコガレイ、トラも

ヒラメの同サイズを連発で上がった。ほんの一時であったが、釣れる時は一文字全体に活性が

上がるようで、これはこれまでのパターンと同様であった。ダボジュニアの修ちゃんも穴釣で

ガシラやクジメを次々ゲットするのでケイちゃんも驚いていたが、今回は残念ながら、彼には

クジメ以外は微笑まなかったようだ。でも、この釣果を目の辺りにして、一文字の魅力を感じ

取って貰えればトラとしては連れて来た甲斐があったと言うものだ。

是非とも、今後、彼の仲間も遠慮しないで一緒に上がってもらい、良い目をして貰いたいと思う。

目的を達したダボハココンビは余裕で竿を片付け、我々の納竿を待っていてくれたが、その後、

一時間、残された三人は結局、何も来なかった。

毎度のごとく、大量の残りエサを海に投げ込み、次回の健闘を誓いながら、ピアッツア5で

お祝い会を開催した後、三々五々、別れたが、ゲット出来なかったものの、ナカちゃんの

ように、化け物との遭遇もあるし、益々、一文字の面白さが痛感出来た今回の釣行であった。