「五色浜ミニOLM記」 トラやん記


10月11日、体育の日を控えた三連休を利用して、GCミニOLMを企画、実行した。
前日から参加している人を入れて、少ないながらも、いつもの仲間が参集して、
楽しいOLMとなり、本命のキスにはお目にかかれなかったが、54センチのタマミや
45、53センチのコロダイ、62センチのイシガキフグなど、珍しい釣果も上がった。

トラは土曜日の朝、10時にまっちゃんと自宅で待ち合わせて、すぐに現地に
向かった。途中、仲間から連絡が入り、ハコちゃん、ダボちゃん親子も
我々のすぐ後ろを走っていることが判った。

目的地の南白浜、五色浜に到着する前に、近くの食堂で昼食を済ませ、道に迷い
ながら、ナビゲーションのおかげで何とか到着。
すでに、ナカちゃん、JJさん、ハゼドンさん、NAVIちゃん達は浜で竿を振っていた。

この浜の隣にある大浜(富田浜)の近くではトラの親戚が住んでいたので、時々
は遊びに来た時に、竿を出してキスなどを釣っていたが、五色浜は初めてである。
実はその親戚が二週間前に亡くなり、葬式に来た時に浜を見て、久しぶりに
竿を出したいと思っていた。不謹慎な動機であるが、ミニOLMと題して、仲間
に声をかけたのが今回の計画であった。

大浜は割合、遠浅でキスの寄り場が多く、一本の竿で引き釣りするには持って
来いの浜であるが、五色浜は右サイドの地磯から広がるシモリで、中央付近
から、左しかキスは狙えそうにない。ところが、めんどくさがりのトラ
なので、テント設営が最も楽な駐車スペースから下りた最も近い浜で
竿を出してしまった。これが、あとになって大量の仕掛けを失うきっかけ
となったのは言うまでもない。

まっちゃんと一緒に竿を並べ、一投した頃に、ハコちゃん、ダボちゃん親子が
到着し、「日置川河口に行きます」と言った為、取りあえず、挨拶に来てくれた
ことに感謝し、エールを送って、別れた。その後JJさん、ハゼドンさん、NAVI
ちゃんの三人も、場所移動ということで、一旦別れることになった。

残された我々三人は「たった三人では寂しいなあ」と言いながらも、地球防衛軍
と闘いながら、来るべき大物に備えて、キス針から、大仕掛けに変更した。
結局は浜の中央から左にかけての根がない場所でもキスらしいアタリは一回も
なかった。

午後6時30分、いきなり、ドラマが来た。トラの左寄りに陣取っていたまっちゃんの
竿尻が急に浮いたのである。彼は慌てて、竿を掴み、リーリングしたが、敵は
かなりの大物らしく、なかなか寄って来ない。力糸が見えているのに姿は
現れなく、右に左にと大暴れをしている。ようやく、浜にずり上げて、ヘッド
ランプで確認すると大きなコロダイであった。計測してみると53センチあった。

前日からタマミの54センチを釣っていたハゼドンさんの大物に次ぐサイズである。
コロもJJさんがすでに45センチを釣っていたが、正直言って、この浜でOLMを
開こうと言ったトラの面目がまっちゃんのコロダイで立った。本当に嬉しかった。

トラの竿には大物とは呼べないタマミの赤ちゃんや、ウツボが掛かるだけで、
明るいうちに釣ったカワハギが唯一の食べれる獲物だった。
数時間後に他の場所に移っていたJJさん一行が戻って来て、最後の参加者と
なる、やまちゃんも登場した頃にナカちゃんの竿に40センチ近いウミヒゴイが
釣れたが、この刺身は絶品であることを知っている人は少ない。

48時間闘えますか?で疲れているJJさんとハゼドンさんはNAVIちゃんを残して
帰って行かれたが、根の少ないポイントに竿を移して、時々仮眠をしながら
朝を迎えた。残念ながら、まっちゃん以外の大物を上回るものはそれまで、
来なかったが、ここに見切りをつけてジプシー開始前にはナカちゃんに
とんでもないものが掛かった。それはトラの長い釣暦でも初めてのフグで
あった。体長60センチを優に越す体全体に棘を持つフグであった。

目玉だけでも牛の目玉ほどの大きさがあった。
最初は「ハリセンボン」と思ったが、どうも針の数が少ない。NAVIちゃんが
「イシガキフグ」だと言うので、いずれにしても毒のないフグである。
ナカちゃんの「トラさん、いります?」の一言で何でも食うトラは有難く
頂戴することにして、まっちゃんの釣ったコロダイの横に入れようとした。
無理やりクーラーに押し込んだが、深呼吸をしたかと思うと、急に
大きく膨れ上がり、「ブオー!」「ヒー!」と何とも言えない悲しい
声を出したのである。目まで潤んでいる。

可哀想なのと、不気味なのとの気持ちがないまぜになって、リリースする
ことに決めた。最初は膨れ上がった腹を裏返しにして浮いていたが、
そのうち、元通りの姿に戻って、水中深く、潜っていった。
一旦、クーラーに入れようとした時にどこか痛めたのだろう、尾びれを
元気なく打ち振ってポッカリと浮いていた姿を見ると、申し訳ない
気持ちになってしまった。「どうか死んでもトラを恨むなよ、釣ったのは
はナカちゃんだからね」と責任転嫁をする始末であったが、とにかく
泳いで潜って行った時はほっとした。

その後、GC恒例のジプシー釣行が始まり、トラの提案で帰途になる田辺の
大屋トンネル下の浜からオカズ釣りをして帰ろうと、言うことになり、
ダボちゃんと別れて五色浜に来たハコちゃんを加えて、ご家族で来ていた
やまちゃんとサヨナラ後、4人はしつこい釣りに突入した。

大屋トンネル下の浜はトラの秘密の場所であったが、まだ、この時期は
無理だろうと思いながら、竿を出したが、一投目から、良型のカワハギが
ダブルで釣れ、瞬く間にクーラーに食べれる魚が増えていった。
仲間も同様で、日置川でゴンズイとヘビにこけにされたハコちゃんも
良型のキスとカワハギを追加して、トラに感謝してくれた。

本当はこの浜ではある時期になると大ギスが釣れるのだが、まだ、本格的
なシーズンではないので、今後に期待したい。ただひとつ、残念なことが
あった。それはNAVIちゃんの新品竿がまたしても骨折してしまったことだ。
フルスイング中の出来事だが、彼のパワフルな投擲に合う竿が現在では
売り出されていないのか、投げ方に問題があるのか判らないが、これは
彼への宿題としておいて、今回の釣行記を終わります。皆さん、お疲れ様!

*釣行記その後

まっちゃんと帰宅してから、いつもトラのクーラーに獲物を入れてくれる彼に
感謝の意味を込めて、コロの刺身を味わって頂いた。
コロはクセがあって、もうひとつと言う方が多いが、トラ宅にある柚子を
絞って、全体に振りかけた後、刺身醤油で頂くと、絶品であることが判って
貰えたと思う。カワハギも肝がかなり成長しており、家族で美味しく頂いた。